2025/04/18 13:33
「パカマラ」——その名を聞いてピンとくる方は、きっとコーヒー好きの中でもかなりのツウかもしれません。
大粒の豆。独特な香味。そして、抽出したときの驚き。
初めてこの豆に出会ったとき、私は「深煎りでも、こんなにフルーティーな余韻が残るんだ」と心をつかまれました。
よしむら珈琲として、このパカマラを扱うことにしたのには理由があります。
パカマラとは?
「パカマラ」は、中米エルサルバドル生まれの交配種。
“パカス”という在来種と、“マラゴジッペ”という大粒種を掛け合わせて誕生しました。
見た目のインパクトはもちろん、味わいの個性もずば抜けています。
その大粒ゆえに、焙煎には火の通り方の工夫が必要。
ですが、じっくり火を入れることで、パカマラ特有の【重厚なボディ+果実感のある甘さ】がしっかりと引き出されます。
よしむら珈琲の焙煎スタイル
パカマラは「浅煎りでフルーティー」が定番かもしれません。
でも、よしむら珈琲では**“深煎りの中にも果実感を残す”**というチャレンジをしています。
しっかりとしたコクと甘みをベースに、
一口目の立ち上がりに「プラム」や「赤ワイン」のような香りがふっと抜ける。
余韻にはカカオや黒糖のような深みも感じられる。
そんな仕上がりを目指しています。
抽出温度や豆の挽き方でも表情が変わるので、ハンドドリップ好きの方にはとくにおすすめ。
「深煎りは苦いだけ」じゃない
パカマラのような個性ある豆こそ、
焙煎のアプローチで新しい“飲み方”が生まれると僕は思っています。
ミルクとの相性も抜群なので、ラテでも楽しめます。
これからの季節、夜の一杯としてもぴったりです。
この「パカマラの本気」を、ぜひ一度味わってみてください。